2019.02.23
ブルーダイヤの色起因
天然ブルーダイヤモンドはカラーダイヤモンドの中でもかなり希少でお値段もかなり高額になります。
ブルー系ダイヤモンドも細かく分けると3種類あると言われていますが、純色のブルーとして考えると厳密には1種類です。
南アフリカで産出されるⅡb型のダイヤモンドがブルーダイヤモンドとして認識されています。もう1種類は、ピンクダイヤモンドで有名なオーストラリア、アーガイル鉱山で産出されるバイオレット系のブルーダイヤモンドです。もう一つはグリーンダイヤで見られる自然界で放射線を受けたことによるブルーからブルーグリーンのダイヤモンドです。
この3種類はかなり珍しく高額になりますが、一番高額なのはⅡbのダイヤモンドで、イエローダイヤの所でも説明しましたが、ダイヤモンドの97%~98%は、Ⅰ型のダイヤモンドです。ですからⅡ型のダイヤはごくまれなのですが、この稀なダイヤの中でもⅡaがほとんどなのです。Ⅱbのブルーダイヤは、ごく微量のホウ素(ボロン)が含まれており、その影響で電導性もあり非常に特殊なダイヤモンドになります。
大昔はインドのゴルコンダでブルーサファイアのようなダイヤモンドが産出していました。有名なホープダイヤモンドがそれです。今現在は南アフリカのプレミア鉱山(カリナンダイヤモンドマイン)だけが唯一の鉱山として有名です。
つまりⅡbの原石がこの世にほとんど無いため、ブルーダイヤモンドが無いということになり、ブルーダイヤモンドは超希少なダイヤモンドとして世界中で高額で取引されているのです。